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異次元の出会い(魔入間)

第31章 後夜祭



学校が終わり、大分遅い時間。
家に帰らず、研究室に泊まり込むと言うカルエゴくん。
どうしたのかと聞けば、

「疲れたから。」

と返ってきた。
家に帰るのが面倒だと言うのだけれど、何か、思うところがあるのだろう。
深くは詮索しないでおこう。

美雪ちゃんは、大分前に寝た。
微かに寝息が聞こえる。
明日ぐらいには一度自宅に帰っても良いだろう。

ふと、疑問に思ったことがあって、訪ねてみた。

「ねえ、カルエゴくん?」
「……何だ。」
「君さ、美雪ちゃんの事、どう思ってんの?」
「?何だ。藪から棒に。」
「気になっただけだよ。」

会話は続かなかった。

ここ数日、目の前の腐れ縁の元級友は、1人の生徒を気にしている。
担任だから、と彼は言うけど、それだけじゃない気がしてる。
どうも、無自覚らしいから、もう少し見守ることにしよう。
美雪ちゃんはどうだろうか?
少しは意識してるのかな?
問い詰めたら、楽しいエピソードが聞けるかもしれない。
明日、聞いてみよう。
浮いた話の1つもない男の恋ばな。


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