第31章 後夜祭
今頃、後夜祭やってるんだよね。
はあ。
憂鬱だな。
さて、今日は後夜祭と言う名の表彰式だけど、
例に漏れず、体調の芳しくない私は、欠席。
バラム先生の所で養生してます。
「弟くんの結果とか知りたかったんじゃないの?」
「……知りたかった気がしますけど、きっと、あの子は結果を残せてますよ。だから、大丈夫。」
「そっか。」
バラム先生には、どうなったか伝えてあるし、おじいちゃんから正式に体調管理を依頼されているから、
管理者兼研究者と言う立ち位置になってます。
「じゃあ、体液からもらおうかな?」
「…えっ!?」
「何驚いてるの?君の身体を調べるには、あらゆる側面からアプローチしなくちゃ。
手始めに、人間の生態を確認するんだ。そのために、体液の構造を調べる事から始めるんだよ。」
卑猥すぎる!
だって、体液って……
赤面しました。
「……どうしたの?」
「……体液って…」
「えっ?あっ、ち、違う、違う!体液って言っても、唾液だよ。傷とかつけずに採れるから、手取り早いの。」
「……はぁ、そうなんですか、」
血の事だと思っているようだと勘違いした先生が慌てて説明した。
ごめんなさい。
体液って言われて、エッチィ方を想像しました。
「唾液と口腔内の細胞ももらうね。」
「はい。」
瓶を渡されて、ここにある程度の量を溜めるように言われた。
あんまり人には見られたくない姿。
だって、飲み込むことなく、唾液を瓶の中に垂れ流すんだよ?
恥ずかしいでしょ(´-ω-`)
どのくらいやってたかな?
大体、200ccほど瓶に溜まると、次は口腔内の細胞の摂取。
綿棒で口の中をグリグリ。
「あっという間に終わるからね?」
「……おい、何をしている、」
カルエゴ先生の登場です。