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異次元の出会い(魔入間)

第29章 家族




目の腫れは引いた。
時間は、本祭開始時間。
私は、どうしたらいいか、悩んでいた。

出てみたい気持ちはある。
けど、入間や、おじいちゃん、オペラさんに対して、後ろめたい気持ちがある。
どうしたら。

「……行っといでよ?」
「えっ?」
「親が師団披露に来るのは、1年の時だけだよ?
2年になったら、2年生の楽しみがあるからさ。
また、何かあったら、訪ねておいでよ。待ってるから。」

背中を押してもらった。
もう少し、頑張ってみよう。
もう少しだけ、歩み寄ろう。
ファイト!私!

先生にお礼を言って、表に出た。


色んな悪魔が見える。
屋台も目移りするぐらい見えた。
楽しそうな笑い声。
幸せそうな、同学年の声。
入間の姿が見えた。
1人、寂しそうだった。
いつも、一緒の友達達は見当たらない。
声をかけようかと、思ったけど、ためらって、やっぱり、止めた。

「……1人でまわろっと、」
「それは、ダメ。」

いつの間にか側に近づいていて、
腕を掴まれていた。

「お、おじいちゃん!?」
「今日は師団披露だよ。楽しい日に寂しい思いはしないの。」
「でも、」
「後で、色々と話はするけど、今は、楽しもう?」
「……うん。」
「入間くんと合流だ~」
「きゃあ!」

腕を引っ張られて、入間の所に合流した。
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