第28章 走れ、
理事長と合流する。
理事長を筆頭に教師陣で主犯、アミィ・キリヲの元に向かう。
美雪が案内を買ってでた。
3年塔の秘密の隠し部屋。
乗り込めば、アミィ・キリヲは逃げも隠れもせず、鎮座していた。
「粛に。アミィ・キリヲ、確保する。」
教師陣が囲み、アミィ・キリヲの退路をたつ。
「入間!!」
アミィの奥に入間が横たわるのをみて、一目散に駆け寄る美雪。
「死んでないよね?大丈夫?」
胸に耳をあて、心臓の音を確認。
鼻に手をかざして、呼吸を確認。
「……良かった。死んでない。死んでないよぉぉ、」
大声で、わんわん泣き出した。
緊張感は無くなった。
遅れて到着した魔関省の職員が、
学校側の聴取が終わった後、アミィ・キリヲ連行していった。
さて、この2人はどうしたものか。
入間にすがって泣きじゃくる美雪。
「美雪ちゃん、」
「……おじいちゃん、入間が、」
「入間くんは大丈夫だからね、美雪ちゃんは、カルエゴくんとその泣き顔を整えておいで?」
「でも、」
「後で、皆で話そう?
色んな心配事や、考えや、気持ちをね。」
「………はぁい、」
「カルエゴくん。もう暫く美雪ちゃんをお願い。」
「……わかりました。」
任されて、美雪を伴い隠し部屋を出た。
「……先生、ごめんなさい。まだ、とっても忙しいでしょ……」
「はぁ。そうだな。忙しいが、ここでお前を放置したら、もっと忙しくなりそうだからな。
暫くは面倒見てやる。」
取り合えず、バラム先生の所に戻ることにした。
怒ってるかな、バラム先生。
勝手に出てきちゃったから、
「美雪ちゃん!心配したよ。」
「バラム先生、勝手な行動をとって申し訳ありません。」
「どこも怪我してない?」
「はい。大丈夫です。」
「良かった。
で、何があったの?」
カルエゴ先生が
事の顛末を説明してくれた。
「そっか。大変だったね。」
「主に、カルエゴ先生がね。」
「でも、正確な位置情報を突き止めたのは美雪ちゃんのお陰なんでしょ?」
「そうだな。何となくの位置はわかっていたが、あそこまで正確さには欠けていたな。」
「少しでも役にたてたなら良かったです。」
お茶を飲みながら雑談していた。