第27章 前夜祭
ひとしきり話すと、また、眠ってしまった。
何が原因なのだろう?
人間だから、悪周期ではない。
けど、確かに、悪周期の前兆の様なものを示してるし、身体の不調は何かの変異に対するシグナルだと思う。
情報が足りない。
……血を分けてもらって、調べてみるのも手かな?
でも、寝てるし、今は出来ないか。
後で、起きたら血を貰えないか聞いてみよう。
………それにしても。
可愛いな。
人間だって、わかったからかな?
可愛さが込み上げてくるのは。
う~ん、僕の知らない人間の実態はまだまだ果てしないらしい。
燃えてきた~
研究のために過去に集めた資料を引っ張り出してくるバラム先生。
没頭して、資料を読みふけっていると、
ドォン!!!!
凄まじい衝撃が走る。
「うわっ、何?」
集中力が途切れた。
積み上げた本が崩れて、雪崩れてきた。
「凄い衝撃だった。何だったの?」
「入間君!!」
「えっ?」
駆け出して行ったのは、奥の部屋で寝てたはずの女子生徒で。
「美雪ちゃん!?」
追いかけようとしたら、
「あ痛た!何これ、どうなってんの?」
見えない壁に阻まれた。
「美雪ちゃん!!!!」
もう、後ろ姿さえ見えなかった。
進行方向の廊下に
何かがある。
それは、判った。
辛うじての隙間があって、隙間を通らせたい、誰かの意思を感じた。
とても、禍々しい、悪意の籠った意思。
誰かが、入間君に危害を加え様としている。
そんな予感がして、飛び起きた。
いてもたっても要られなくなった。
バラム先生の研究室を飛び出してきてしまった。
後で、とても、怒られそう。
それでも、入間君のピンチは見逃せない。
例え、私に何ができなくても、
できる限りの事はしたい。
「待ってて、入間君!!」
何処かに居る入間君に向かって走った。