第26章 師団披露
何も聞かないで、作業部屋に連れてこられた。
どうも、カルエゴ先生の専用部屋らしい。
執務室的な部屋かな?
ソファーに座らされて、魔茶を頂いた。
飲んでいる間、テキパキと授業の準備をこなしている先生。
何も聞かれないのは助かる。
でも、ほっとかれるのも嫌だ。
何てめんどくさいやつ。
「……入間はどうした?」
「……別で出てきました。」
「そうか。師団披露の間はどうする?」
「……どうしたら良いですか?」
「それぐらいは自分で考えろ。」
「……はい。」
また、泣けてきた。
悔しい悔しい。
私は、何を求めてるの?
私は、
こぼれる涙をゴシゴシ手で擦った。
「やめろ。擦るんじゃない。」
先生が止めに入ってきた。
ビックリして涙が止まった。
「…悪かった。何か悩みがあるのだろう?
聞いてやるから、泣くな。」
「……はい。」
返事をしたものの。
準備を終えたらしいカルエゴ先生が、自分の分の魔茶を用意して、向かい側の席に座る。
「さあ、聞いてやる。」
って態度なんだけど、何を話せばいいのかわからない。
とりあえず、最近の調子を話した。
「最近、具合が悪くて。」
「ほう。」
「この前、精密検査の話し、言われたじゃないですか?」
「そうだな。言ったな。」
「特に、問題はなくて。ある種、原因不明なんです。でも、体調は悪くなる一方で、」
具体的な具合の悪くなりかたを説明すれば、
「それは、悪周期じゃないのか?」
「えっ?」
意外な単語が飛び出しました。
先生が言うには、ストレスがかかりすぎて、悪周期を引き起こしかけている。
何か、ストレスを発揮できる対象があれば良いのじゃないかと。
アドバイスを貰う。
「悪周期になったことはないのか?」
「……思い当たる限りは、ありません。」
「それは、少々厄介だな。」
期間が長い悪魔ほど、悪周期に入るとプッツンといってしまうのだと言う。
「……クスリに頼りすぎるのもいかんが。
仕方ないな。」
「はい?」
応急措置で悪周期のクスリを調合してくれそうな悪魔を紹介してくれると言う。
向かったのは、勉強塔の奥の奥。
「シチロウ、居るか?」
「……カルエゴくん。珍しいね、こんな朝早くに。」
あ、バラム先生だ。