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異次元の出会い(魔入間)

第25章 スキ魔⑨



「じゃあ、師団は魔具研に決めたの?」
「うん。」

師団見学最終日は、昨日からの体調不良で出られなかった。
その間に入間君は、自分の入りたい師団を決めてきたようだ。

「アズ君とクララも入ることになったよ。」
「……そうなんだ。」

何だか、もやっとしたのは何で?

「美雪さん?」
「?何?」
「どうしたの?……具合悪くなっちゃった?」

一瞬、黙りこんだのが気になって訪ねられたようだ。
私も、自分で訳がわからないから、説明の仕様がなかった。

「……そうかも。」
「オペラさん呼んでくる?」
「大丈夫。寝れば、良くなるから。」
「そっか。あ、じゃあ、僕部屋に戻るね。お休みなさい。」
「うん。おやすみ。」

布団に潜り込んだ。
頭は冴えて、胃がねじれそうに気持ち悪い。
吐きたい訳じゃない。
けど、何かに気持ちが悪い。

本当に私の身体は悪くなったようだ。

心の問題だったなんて、この時は気がつかなかった。
私の知らない間に私の身体は少しずつ、変化していたのだ。
悪魔に替わる変化を。


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