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異次元の出会い(魔入間)

第24章 師団見学



今日は朝から師団見学。
中庭に屋台みたいに師団の見学スペースが出ている。

「今日はどちらから見学しましょうか?」
「あ、私、あっち!」

クララちゃんは朝から元気で、暴走モード。
しかし、師団の名前が学園祭の屋台の名前レベルなのは何だかな?

「入間様は何処が気になりますか?」
「実は、処刑玉砕師団の団長さんに呼ばれてて、ちょっと、試してみたいことがあるんだ。」
「……ごめん。私、体調が悪いみたい。医務室に行くね。」
「えっ、大丈夫?ついてこうか?」
「大丈夫。医務室行くぐらいなら。」
「本当に?」
「うん。さあ、行って?」
「う、うん。また、後でね?」
「うん。」

心配そうな入間君に手を振り、アズ君には入間君をよろしくと頼んだ。
ああ、最悪。
最近の具合の悪くなり方は異常だ。
もし、人間界で働いているときにこの状態だったら、即効で、出社出来ずに首になって、入院かな?
入院費が加算で、ひいひいいってるかしら。
それとも、ポックリ逝って、何ヵ月も誰にも発見されないで、孤独死してたってニュースで言われてたりして。
………いや、既にこの魔界に来た時の状況からして、ニュースになってるでしょ。

《一人暮らしの女性が自宅から忽然と姿を消しました。遺書などもなく、トラブルなどもきかないため、何らかの事件、事故に巻き込まれた可能性も視野に入れて、警察が捜索しています。》

とか?
そこのあたり、どんなことになってるのかおじいちゃんしか知らないし。
聞いたら答えてくれるかしら?
……いや、教えてくれないな。きっと。

だるく、しんどい身体に鞭を入れて、医務室を目指す。
色々と考えるのは、思考を紛らわす為でもある。
しんどいって、方に気持ちが向いてると、余計体調が悪くなるから。病は気からってやつ?

はぁ、やっぱり、しんどいは、しんどいな。
ああ、医務室までが長い。
やっぱり、付き添ってもらえばよかった?
ああ、この弱音も何回目だか。
体調が悪くなる度に強がって、甘え無いで、後悔する。
そろそろ、学習しようよ。
毎回毎回、誰かが助けてくれる何て考えない方が良いんだよ。
馬鹿女。

「おい、そこの馬鹿女。」

えっ、まさかの、カルエゴ先生?

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