第23章 スキ魔⑧
入間君の部屋。
「美雪さんの使い魔がオペラさんだったのが、凄くビックリした!」
「そうよねぇー。入間君がカルエゴ先生を使い魔にしちゃったでしょ?だから、恐らく、私も人間だし、悪魔を召喚するだろうから、オペラさんから誰かの紋章を書かれた羊皮紙を渡されて、別の先生に立ち会ってもらって使い魔の召喚をやったら、出てきたのは黒豹でね?喋るもんだから、立ち会いの先生もビックリしてた。」
「だよね?使い魔って、基本は喋らないから、喋るって、僕の場合は召喚を見られてるから、カルエゴ先生だって知ってる人はしゃべるのも不思議がらないけど、ロビン先生見たいなパターンだと驚くね。」
「うん。だから、わかる人はわかるんじゃないかな?喋るのは悪魔が使い魔ってことだって。」
「……何気に、ヤバイ話だね。」
「そうだね……」
事の重大さに気がついて落ち込む。
やっぱり、平凡とは無縁なんだと思わざるをえない。
わかる人にはわかる事情何て。
「指輪の調整は終わった?」
「うん。一様、これで暴走する心配は無くなったと思うけど。」
「良かったね。」
「そう言えば、美雪さんは、魔力あるんだね?」
「そうみたい。調べてもらってるけど、どうも、私ね、覚醒遺伝かもって。」
「覚醒遺伝?」
「そう。人間界で言うところでは、祖父母や曾祖父とかの何代か前の遺伝的特徴を受け継いで、それが身体に現れるって言う現象なんだけど、
どうも、私の先祖に悪魔と契約したか、悪魔の血が混じる何かをした人がいるらしくてね?それが、回り回って私に出たらしいの。」
「そうなの?」
「サリバンおじいちゃんが調べてくれてる。多分、人間界で調べるより詳しくわかるんじゃないかな。」
「そっか、」
「……私の事、嫌わないでね?」
「…何で?」
「入間君とは少し違うし、どっちかと言うと、悪魔寄りだから、」
「そんなことで、嫌いになったりしないよ。大丈夫。」
「ありがとう。」
私達、血は繋がってないけど、何時までも家族として側に居ようね。