第20章 使い魔と一緒
悲鳴が聞こえ、騒ぎの中心をみれば、やっぱり、問題なあの2人が居て、
使い魔を競いあわせようとしていた。
逃げ出すクラスメイト達。
このままだと怪我人が出てしまう。
ロビン先生も止めきれないようだ。
誰か!!
「粛に!!」
その時、フワモコのカルエゴ先生が、2人の使い魔を殴って止めた。
わあ~先生どんな姿でも強い!!
凄いな~
問題の2人は、正座させられて、怒られた。
「状況を考えろ、このアホども!!」
そんで、ロビン先生にも説教をしてた。
「わかったら、さっさと使い魔を敬え、今すぐ!!」
「は、はい!」
そうして、使い魔交流は仕切り直しになった。
「どうですか?」
「ええ、気持ちいいですよ。」
「……私の使い魔としてオペラさんを調教しなくちゃいけないですかね、やっぱり。」
「本来なら、そうでしょうけど、今は基本を学ぶしか無いでしょうね。」
「ですよね。緊急時のみの呼び出しにしますね。」
「その方がよろしいでしょう。」
「あっちに挨拶します?」
「やめときましょう。私が貴女の使い魔だと知ったら、カルエゴくんが何を言い出すか。
不用意に警戒されるのも困りますから。」
「…もし、大丈夫なら、私、カルエゴ先生をモフモフしてきたいのですが、」
「良いですよ。行ってらっしゃいませ。」
使い魔のオペラさんに了承を得て、その場を離れ、入間君達に近づく。
「入間君、私にもブラッシングさせて?」
「うん、良いよ」
快く変わってくれた。
カルエゴ先生も嫌がらない。
入間君の膝からカルエゴ先生を自分の膝に移す。
「美雪さんの使い魔は?」
「あっちで待機してるよ?」
「へー。僕が見ても良いかな?」
「…入間君なら大丈夫だと思う。あ、驚いて大きな声、出さないでね?」
「?うん。わかった。」
入間君が私の使い魔を見に行く。
入間君が何やら驚いている様子が見てとれた。
ペコペコ首降り人形見たいに頭を下げてる。
今日は、謝ってばかりね?
「あのアホは何をしているのだ?」
「さあ。痛くないですか?」
「大丈夫だ。……気持ちいいぞ。」
感想をいただきました。
暫くして、ぼっふんと音がして、膝が軽くなったので、今日の授業はお開きになりました。