第20章 使い魔と一緒
即効召喚を解除しようとしたけど、ロビン先生が説いた教師心得に何やらショック?を受けたカルエゴ先生は、観念したらしい。
向かい合って座る2人。
フワモコの先生と生徒。
もう少し眺めていたいけど、
「次、美雪さん?」
「はい。」
呼ばれちゃったから、名残惜しいけど、側を離れます。
使い魔召喚は、自分の使い魔を決めるときに呼び出した以来だ。
ドキドキしながら呼び出す。
ぼっふん。
と音がして、私の使い魔が召喚された。
「ほぉー猫の使い魔なんだね?にしてもでかいね?」
「そうですね。」
猫のように見えて、その実はヒョウなんです。
黒豹。
ロビン先生がバインダーに何やら書き込むと次の生徒に行ってしまった。
「……そう言えば、今日は、使い魔召喚の授業が有ったのでしたね?」
「……はい。」
黒豹もカルエゴ先生同様しゃべる。
はい、お察しの通り、悪魔です。
私の使い魔は。
「…お仕事に障りはありませんか?」
「大丈夫です。丁度、休憩時間でしたので。」
「それは申し訳ないことをしました。」
「また、後で取り直しますから。それより、」
「カルエゴ先生ならあちらに、」
入間君とカルエゴ先生のいる方を指せば、
「皆ーこれで遊ぼう?」
ロビン先生がフリスビーで遊ぼうと呼び掛けていた。
えー私もやだ。
クララちゃんは大はしゃぎで使い魔と遊んでいたけど、
入間君が拒否ったら、マイナス評価をつけられそうになっていた。
慌ててやることにしたみたいだけど。
か、可愛い❤️
カルエゴ先生、投げられたフリスビーをちっちゃい足でぽてぽて歩いて取りにいく。
遠目でみても、キレそうになってるのはわかるかな。
おっ、無事にフリスビーを回収できた。
ハイタッチまでさせてる。
罪作りなロビン先生。
その後も罪作りなロビン先生の明後日な指示は続く。
ダンスに、おいかけっこ、二人三脚。
意味不明だわ。
「私達もやりますか?」
「いいえ。遠慮しときます。」
お察しかも知れませんが、私の使い魔はオペラさんです。
入間君の事例があったので、多分、悪魔を召喚することになるだろうと言われ、オペラさんに誰かの紋章が書かれた羊皮紙を渡されたけど、まさか、オペラさんの紋章だったとは。
確信犯だ。
……まあ、前よりは仲良くなってるから良いのだけど。
「キャアァ!?」
え、何事?
