第17章 新たな決意
特訓二日目。
特訓はボールを取ることから始まって、ランニングで筋力アップに及ぶ。
よし、なら私が出来ることは、栄養管理。
オペラさんに人間界の知識で助言をして、入間君に合う食事内容にした。
勿論、食事の用意を手伝いましたよ。
お風呂の後は筋肉のマッサージ等をしてあげた。
マッサージ中に寝てしまった。
「頑張れ。」
毛布をかけてあげて、部屋をでた。
特訓三日目。
学校から帰ってくるとランニングにボールのキャッチ練習。
学校でもやることは変わらない。
運動場で特訓の後の栄養補給。
今日も凄い食欲。
「入間様!手が傷だらけではありませんか!?」
盲点。
入間君の手の傷は知らなかった。
何か良い傷薬とかあるかな?
後で医務室に聞きに行ってみよう。
フムフム、オペラさんは耳が垂れてると怒ってるのか。
立ってると機嫌が良い。
耳は要チェックだね。
食事が終わり、また、特訓。
アズ君から対策を聞き、クララちゃんの変化球を受けたり、ああ、仲良き事は善きかな。
青春だね。
屋敷に帰ると、オペラさんとの特訓。
うっつら、うっつらしながらご飯を食べて、足取りも覚束ない入間君を部屋まで連れていく。
ベッドに倒れこんだ入間君はそのまま寝てしまった。
手に、医務室から貰ってきた傷薬を塗り、部屋を出る。
部屋を出るとき、おじいちゃんとオペラさんとあった。
「入間くん、寝ちゃったの?」
「うん。物凄く頑張ってるからね。疲労も半端ないみたい。」
「美雪ちゃんもご苦労様。入間くんの為に色々お手伝いしてくれてるんでしょ?」
「まあ、支えるくらいしか出来ないからね。」
「サポートも大切な事だよ?」
「…うん。」
「美雪様、よろしければお茶などいかがです?」
「はい。お願いします。」