第17章 新たな決意
最近、ずっと考えていた入間君は、ランクを上げることで考えはついていたが、どう上げようか迷っていた。
「アズ君、色々詳しいから聞いてみたら?」
助言の通り、アズ君にその方法を訪ねることにした。
お昼の時間、アズ君にランクの上げ方を聞けば、
号泣した。
……入間君は、本当に惚れられてるんだね。
自分の事のようにアズ君が心配してくれてる。
入間君の為ならどんなことでもしてくれそう。
……物騒なことはやめてよね?
「入間様が最高ランクのヨドに昇級し、このバビルスを統治する準備だー!!」
ちょっと自分の世界に浸ってたら、何かとんでもないことになってる?
入間君が驚愕してる。
どうした、どうした?
「アズ君、僕はベトに成れれば十分なんだけど?」
「しかし、……先走ってしまい申し訳ありません。
さあ、これより入間様はベトに成られる為の準備に向かわれる。
道を開けろーぉ」
ああ、また、目立ってるな。
場所を移して、昇級試験の準備をすると言うのでとりあえずついていった。
何するんだろ?
場所はアブノーマルクラスのある階から更に下の運動場に移動した。
おおー、クララちゃんが物凄い勢いで転がっていったな。
痛くないのかな?
アズ君の説明を聞くと、何やら知っているスポーツに似ていた。
「ごめん、私、パスするね。」
運動が苦手なので、一ぬけした。
暫く眺めていたが、やっぱり、これはドッチボールだな。
なら、心配要らないかな?
危険なことなら何か手立てを考えなくてはと思ったが、ドッチボールなら大丈夫だろう。
先に教室に戻ろう。
「先に教室に戻るよ~!」
「はぁ~い!」
声をかけて先に戻ったが、
「……あいつら、どこ行った!!」
誰も教室に戻って来ませんでした。
ピリピリする先生に、
「多分、下の運動場に居るのだと思いますが。」
「……何をしているのだ。」
「次の昇級試験の特訓をするのだとか。」
「そうか。」
結局、放課後まで戻ってくること無くて、ずっと、ピリピリした先生と勉強をしてました。
宿題として、山のような課題を頂きました。
まだ、色々根に持ってるみたい。
色々と。