第15章 それぞれの気づき
今日は、園庭に来ています。
魔界だけど天気が良い日は、外に居るのが気持ちいい。
………雨とか降ることあるのかな?
まだ、雨の日には遭遇したことがない。
今度、誰かに聞いてみよう。
授業までの時間に読書をして過ごすことが多くなった。
運動はあまり得意じゃない。
だから、知識を増やしていくことにする。
近くで、サブノック君が筋トレをしてる。
そのサブノック山にクララちゃんが登頂してる。
いや、肩車かな。
「盗られなくても、誘惑して繋ぎ止める!」
「誘惑して繋ぎ止める!!」
怖い会話。
クララちゃんは誰を誘惑するのかな?
まさか、入間君?
クララちゃん、燃えてんなー
クラスで選択科目のカリキュラムを決めなきゃいけないようで、皆、悩んでる。
私も悩む。
「入間君は何にするの?」
「座学。目立たないとこ。」
「私も座学にしようかな?」
「私も座学に致します。」
「クララちゃんは?」
「はぁっ!!」
「どれどれ!?」
サキュバス先生の誘惑授業。
クラスメート達が皆目が点になってる。(←主に男子)
「へーそんな授業も有るんだ。私も受けてみようかな?」
「へっ!?」
「えっ!駄目?」
「いえ。美雪様は受ける必要はないかと。」
「……私だって、字は読めるよ?」
「あ、違います。ウァラクと違い、美雪様は、魅力は、有るかと…」
アズ君はクララちゃんが字が読めなかったのかと詰めより、何か企んでいるのかと問いただしたが、私が受けてみようかと言えば、別の理由で薦めなかった。
私の何処に魅力があるのかな?
「女の子には何時だって、異性には魅力的に見られたいものなの。どれだけだってその能力は磨きたいものなの。クララちゃん、頑張ろうね!」
「うん!!」
逆に、見返してやろうと闘争心に火がついた。