第14章 新たな野望
夜。
ご飯が終わって、寝る前のちょっとした時間に
入間君の部屋で報告会をしている。
「じゃあ、目標を決めたの?」
「うん。まずわ、ランクをあげることにしたんだ。」
入間君はアメリさんに夢を聞かれて、明確な夢が語れなかった。
ならば、と、とりあえずランクをあげることを目標にしてみろと進められたらしい。
「仮だけどね。」
「本当の夢が見つけられるまでの?」
「そうなるかな?」
「夢、見つかると良いね?」
「うん。美雪さんは?」
「私かー。……魔界の事を知るのが楽しいし、勉学にとりあえず、励むことにするかな。で、あわよくばランクをあげる。見たいな感じにしよっかな。」
「じゃあ、お互いに頑張ろう!」
「おう!」
自分の部屋に戻り、ベットに入って、眠気が来るまで考えてた。
夢。かぁ。
人間界では夢もないまま、青春時代も無駄に消費してしまった。
ここに来て、第二の人生を送ってるようなものだし。
再び訪れた青春を今度は謳歌するのも良いかな?
学生の時にしかできないことをしよう。
入間君のランク上げの手伝いもできる範囲でして、私は、私の居場所を確保しなくちゃ。
それぞれの夜は更けていく。