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異次元の出会い(魔入間)

第14章 新たな野望



「世話しないライバルよ。」
「サブノック君」

近くでご飯を食べていたらしい。
入間君に着いていくことを断られてうちひしがれるアズ君と遊びたいと駄々をこねるクララちゃん。

「どおした?」
「おかしい!」
「おかしい!!」
「あ"ん?」
「ここ数日あのように一人で何処かへ行ってしまわれる。一体、何処へ?気になって夜も眠れん!!」
「入間ちと遊びたい~い!!」
「美雪様は行き先をご存じで?」
「知らないよ。そっとしといてあげたら?」
「しかし、」
「気になるのなら、後をつければよかろう?」
「そ、そんなぶしつけな真似が!」
「そっかー突撃ー」
「ウァラク!」

賑やかだねぇ。
アズ君とクララちゃんが入間君の後を追いかけていった。

「うぬは行かんのか?」
「弟の成長を見守るのも姉の役目かしらね。」
「そうか。」

午後は図書室にでも行こうかしら?
そう言えば、この前の授業で解らないとこあったし。
さくさくと食事を終えて、サブノック君に挨拶をして、私は、図書室に向かった。

よくわからなかった箇所をアンダーラインを引いていて、調べるが、言い回しがわからない。

「やっぱり、先生に訪ねるべきか。
はぁ。憂鬱。」

担任に聞きに行くのは、とてもハードルが高いのだ。
最近は、特に何か知らないうちにやらかしたらしく、目をつけられている。

「逆に、汚名返上になるかも。」

ちゃんと、勉強してますアピールをかねて、意を決して職員室を訪ねることにした。

「あのーカルエゴ先生はいらっしゃいますか?」
「……何だ。」
「解らないところがありまして、教えていただきたいのですが。」
「………何処だ。」
「ここなのですが、」

目付きが怖い。
それでも何とか教えてくれた。

「ありがとうございます。よくわかりました。」

お礼を言って、職員室を退場した。

何だ、きちんとしてれば怖くないや。

少し、カルエゴ先生に関して心象が良くなった美雪でした。


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