第14章 新たな野望
最近、カルエゴ先生の視線が怖い、私。
怖くなったのは、授業で咲かせたサボテンを渡してからかな。
何故、睨まれる?
私、知らない間に、何か不味いことをしてしまったのだろうか?
言っちゃー何だけど、入間君より、目立ってない。
はず。
入間君が出てくるのを門の前で待っている。
身支度を調えて、先に出てきた。
おじいちゃんとは少し打ち解けれたかなーとは思ってるけど、オペラさんは苦手。
あっ、入間君出てきた。
オペラさんが入間君に鞄を渡してる。
何か話してるけど、何話してるのかな?
「美雪さ~ん!」
「ふぇ?おぉぉぉぅ」
慌てて走ってきた入間君に腕を捕まれて、まるで布のように引っ張られて、数十メートル走った。
途中で待っていたアズ君達と合流。
アズ君に鍛練を続けていて素晴らしいと言われてたけど。もう、何も言わない。
入間君はオペラさんに何か言われたのか、朝から何か悩んでる。
アズ君が心配してる。
お昼、食堂で、入間君の隣に座る。
「入間君、どうしたの?」
「何が?」
「朝、オペラさんに何か言われた?」
「……うん。此方で暮らしてくのは覚悟がいるから大丈夫かって、言われた。元の場所に戻りたいのかとも聞かれたし。」
「…入間君は戻りたい?」
「いや。ただ、悩んでるかな。戻るべきなら戻らなきゃとか思ったけど、流されてるな~って。」
「そうだね。私も、何となく、流されてる、と言うか、自分の身の置き方に悩んでる。」
「そっか、美雪さんも悩んでるんだね。」
「まあね。入間君より年上でも、悩むことは一杯あるよ。悩むのだ、若人よ。ふふふ。」
「楽しそうだね。」
「そうね。何か、青春してる感じがして、今は、楽しい。」
「もっと、気楽に考えたら良いのかな?」
「それも良いんじゃないかな?人生、一度きり。
やりたいことやらなきゃね。」
「そうだね。」
ふふふ。と笑いあっていたら、アズ君が来て、入間君を励まそうとしてた。
アズ君も初めての友達、と言うか、連れ立つ相手との距離を計りきれてないのか、必死にすがり付こうとしてるね。
入間君はス魔ホがなって、行ってしまった。
前に言っていた呼び出しの相手かな?