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異次元の出会い(魔入間)

第13章 スキ魔⑤



なかば、押し付けられた形になるが、
思いがけず、珍しいサボテンを手に入れた。

自宅に持ち帰り、窓辺に飾った。

丸い形に、白色のトゲが生えている。
湿気に弱そうだ。

魔界ではあまり見たことの無い種だ。
慎重に育てることにしよう。

しかし、…可愛いな。

ふと、特待生の女子生徒の顔が浮かんだ。

……まあ、持ち主だったのだから、思い浮かんでもおかしくはない。
おかしくはないのだが、
はぁ。
違う。
気になどなっていない。
厄介な生徒だ。
厄介な生徒の一人のはずだ。

頭の中に女子生徒のいろんな顔が浮かんで消えた。

今までいろんな生徒を教えてきた。
だが、ここまで気になる存在は居なかった。
今の所、直接的な害はない。
……あの、ミスター適当の孫だ。
油断はしない方が身のためだろう。

………少しは、気にかけてやったら良いか。

次の日から、やたらと睨まれることになった美雪だった。
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