第12章 皆で魔術授業
カルエゴ先生に授業で咲かせたサボテンを渡した後、アズ君とクララちゃんにあって、先に帰ることを伝えた。
アズ君が入間君に伝えてくれると言うので、任せたが、まだ、入間君が帰ってこない。
もう、日は沈み、夕食の時間も近いのに。
心配したおじいちゃんが、鬼のようにス魔ホに履歴を残してる。
うわぁーやだなあれ。
でも、心配だからそうなっちゃうよね。
入間君は何してるのかな?
漸く帰ってきた入間君。
おじいちゃんとオペラさんにめっちゃ、まとわりつかれてた。
「ごめんなさい!」
後で話を聞いたら、「アメリ」と言う人と仲良くなって、漫画の朗読をしていたのだと言う。
アメリ?どこかで聞いたな?
「その漫画が初恋メモリーて言う漫画で、」
「えっ、それって人間界の漫画でしょう?」
「うん。でも、人間ってばれてないみたい。」
「そ、そう?」
いやぁ、絶対、ばれてるか、疑われてるはず。
どっちだ?
「また、会う約束をしたから、ちょくちょく居なくなるかもだけど、心配しないでね?」
「うん。わかったよ。」
同じ境遇の人間どうし、助け合うために、隠し事はなるべくしない事を約束してる。
だから、こうして報告してる。
「でも、何か困ったことがあったら、直ぐ電話だよ?あと、ちゃんと連絡ね?おじいちゃん達は心配するから。」
「うん。」
「じゃあ、部屋に戻るね。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
入間君は、少し、いや、かなり抜けてることがある。
私ももっと、しっかりしないと。
明日も頑張るぞ。