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異次元の出会い(魔入間)

第12章 皆で魔術授業



今日は、馬車で送ってもらってる。

馬車の窓から外を見れば、いっぱいバビルスに向かう悪魔達生徒が見える。
校歌を歌っている。
内容がやばい。
これを聞くたびに、人間だとばれちゃいけないと思う。

「入間様、美雪様の、おなーりー!!」

馬車が停まり、先にオペラさんが降りた。
何やら絨毯を敷いたと思ったら、名前を叫ばれた。
目立ちたくない入間君には拷問だね。
……私も、少し恥ずかしい。

「どうぞ、」
「どうぞでなくて!!」
「入間様、美雪様!!」

アズ君が朝から爽やかな笑顔で駆けつけてくる。
……彼が忠犬に見えてきた。
例えるなら何犬だろうか?

「アズ君、おはよう。ごめん、今日は一緒に来れなくて。」
「流石です、入間様。素晴らしい登校でした。」

わっ、眩しい。
アズ君が光ってる。
悪魔なのに、天使のような笑顔。
美形が笑うと本当、破壊力ある。
わあっ!絨毯が飛んできた!
なんだ、クララちゃんか。
彼女も本当に変わってる。
元気なのは良いけど、絨毯にまるまるってどういう事?

「美雪ちゃん、鞄、どうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
「もう、かたいんだから。あ、ス魔ホに僕の番号登録しといたから。何かあったら、必ず連絡する事。わかった?」
「はい。お気遣いありがとうございます。」
「もう。」

おじいちゃんは入間君の方へ行ってった。

もっと、フレンドリーとは言われるが、なかなか打ち解けられない。
第一、サリバンおじいちゃんの要求はハードルが高いのだ。
赤の他人で、降って湧いた孫契約にすぐ適応出来るほど、頭は軟らかくない。
年齢も関係してる。
大人の変なプライドと言うか、
ふう。もっと、片意地張らないで、生まれ変わったつもりで、振る舞えれば良いんだろうけど。
はぁ、しんどいな。

入間君達のやり取りはまだ、終わらないようだし、先いこう。

そっと、その場を離れた。


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