第11章 スキ魔④
はぁ、今日は疲れた。
あの後、解散になって、おじいちゃんが一緒に帰ろうと言った。
入間君はアズ君達と帰ると言うので、おじいちゃんから、「お願い」の目力ですがられて、承諾すれば、抱えあげられて、空を学校までひとっ飛び。
いやー肝が冷えました。
その後、オペラさんも伴い屋敷に帰ってきたけど、何だかオペラさんが怖い。
「…臭いが、」
そう呟いたけど、何だろう?
おじいちゃんに聞けば、
「そう言えば、美雪ちゃん、カルエゴくんにくっついてたでしょ?その臭いじゃないかな?
オペラ、臭いに五月蝿くてさ。テリトリーに他の臭いが混じるの嫌うのよ。」
「……私は、所有物何ですか?」
「それに近いかもね?」
「えーめんどくさいです。」
「それ、ちょっと枯れてない?考え方。
年頃の女の子何だから、キャってドキドキしたりしないの?」
「キャって、………おじいちゃんは私に何を求めてるんですか?」
「潤い(*´ω`*)」
「(´Д`|||)」
女子会的なお話を求めてるんだったら、もうちょっと若い娘連れてこないと。」
「……美雪ちゃん、本当に疲れてるんだね。
今日はもう、お休み。」
そう言われて、部屋に戻ってきたけど、
訳がわからない。
本当におじいちゃんはどうしたいのだろう?
今更、恋愛なんて、アラサーには無理だって。
もしかして、私の年齢知らない?
まさか。
色々と下調べしてるんじゃないのかな?
後日、確かめてみれば、
「えっ?美雪ちゃん、そんな歳なの?」
「……知らなかったんですか?」
「うーん。僕らの歳で考えれば何ともないけど、人間的に考えればまあ。僕、気にしないよ!」
「はぁ?そりゃあ、ダメですよ!」
「いいんだよ。はい、この話は終わりー」
「ええー!?」
強引に話は打ち切られ、私の年齢は聞かなかった事にされてしまった。
私は、どうしたら良いのだろう。
何とも言えない。
はぁ。
(´・ω・`)