第85章 成長の一端
音楽祭が終わり、後片付け等を平行して進めながら、
半日授業を過ごし、徐々に日常に戻りつつある。
…………と思ったが、アズ君がおかしい。
1日入間にベッタリと張り付いて、護衛してる。
やっぱり、打ち上げをした日の魔具研の部室で何かあったようだ。
誰も近づけなくて、クララも野生化してる。
「アズ君、何をそんなに心配してるの?」
訪ねてみたが、
「………とても、ヤバいメガネが居たのです。
奴は、危険です。」
そうとしか教えてくれなくて、
危険な人物を見かけたことは確か。
それが、誰か教えてくれない。
入間にも注意していた時の説明から判断するに、
メガネをかけていて、
優しげで、口調のおかしい悪魔。
おまけに、アズ君も入間も知っている人物。
…………もしかしたら、魔具研の元部長?
1日入間にベッタリなアズ君は、バラム先生からの呼び出しで教室を出ていった。
「入間、あれっ?何処行ったの?」
「クララが連れてったよー」
1日入間に近寄れなかった反動か、
目にも止まらぬ早さで入間を拉致って行ったクララ。
まあ、気持ちもわからなくはないが。
「入間に魔具研の元部長の容姿を聞きたかったのに。」
仕方がないから、また、今度にすることにしよう。
さて。
入間も何処かへ行ってしまったので、
帰り支度をして、図書室によることにする。
最近は音楽祭の練習で勉強が疎かになっていた。
期日はもうけられていないが、
突然言われて焦るよりは、言われる前に
カルエゴ先生から出されていた問題集を片付けよう。
「……月の石、っと。終わり。あ"ー疲れたー」
課題とか、問題集とか、先生の作る問題は、
期待の現れだと言う内容なのはわかっている。
わかっているが、
「…これ、調べたら3年生の勉強範囲なんだよな。」
指導講師の要求に応じて、問題集や課題をクリアしていけば、内容はまだ習ってない分野だったり、上の学年の学習内容だったり。
わからない問題を調べていつも使っている教科書をさがせば、載ってなくて、
事実を知れば、求められていることは、
胃に穴が空くんじゃないかと思うほどに重いプレッシャー。