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異次元の出会い(魔入間)

第73章 スキ魔⑱



「あっ!美雪姉さん、居たの?」
「まあ、」

入間に口説き落とされたプルソン君。
そして、姉を空気扱いとは。
ひど、

「やったよープルソンくんが、音楽祭に出てくれるって!」
「そ、そう、よかったねぇ、わぁ!」

ぴょんぴょん跳ねて、くるくる回って、
うれしいのを身体中で表現してる。
私は、手を握られて、引っ張り回されてる。

「ちょ、ちょっと、入間、はしゃぎ、すぎ、」
「だって、すっごく、嬉しいんだもん!!
もう、じっとしてられなくて、」
「ははははは、わかったよ、解ったから、」

嬉しい感情が、伝播してきて、ワクワクして、
此方も、嬉しくなってきちゃった。

「皆にも伝えなくちゃ!」
「どうやって伝えるの?」
「えっと、」
「下手すると、また、囲み取材みたいになっちゃうよ?」
「…うーん、じゃあ、何処かに皆を呼び出して……」
「ふんふん、それで?」
「で、……」

問題児クラスの皆に、プルソン君を紹介する準備を進めていった。


サリバン邸、私室。

私は、暗くなった外を部屋の窓から見ている。

はぁ、今頃、皆にプルソン君の紹介してる頃かな?

もう、発案者は私なのに、

「いや、夜の学校の屋上に姉さんを連れてくなんて、ありえない!!」

何て言われるとは!?
で、お留守番ですよ。
入間の中ではどんだけか弱いの?
…………まあ、何度も倒れてる人物が言うことではないが、少しは強くなった、つもり?
????
強くなったよね?
そう!私は、強くなった!
精神的にまいってるのは、トラウマのせい!
…………はあ。

上手くいくよね?
ねぇ、入間?

皆で、音楽祭頑張ろうね!

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