第68章 謝罪
寒さも増してきた今日この頃。
本日より、冬服での登校です。
でもねぇ~?
心配だからと言って、これは、駄目でしょ?
「入間、大丈夫?」
「う、うん。」
暑くて、顔が真っ赤。
何十枚も防寒具を着せられて、何って言うんだろう?
だるま?状態の入間。
「ジャケットは一枚でいいよ。」
「でも、風邪でも引いたら、」
「着こんで、汗かいて、冷える方が風邪引いちゃうよ!」
「えっ!?それは、大変!!」
「もう!」
慌てて脱がせてるけど。
過保護だね?
「入間様~美雪様~」
「入間っち~ミユミユ~」
玄関の方からアズアズとクララの呼ぶ声。
「行ってきまーす!」✖️2
元気よく手を振る私と入間をカメラでパシャリと撮るオペラさん。
成長の記録?なのかな。
アズ君が少し、体を屈めて、訪ねてきた。
「美雪様、体調はいかがですか?」
「うん。今日は、大丈夫。
この前はごめんね?せっかくパーティーに誘ってくれたのに、行けなくて。」
何時も体調を心配してくれる。
優しいアズ君。
収穫祭が終わったら、パーティーをしようとアズ君達と約束してた入間。
そこに、私も誘ってもらったんだけど、
体調が優れなくて、辞退した。
「アズ君のお家行ってみたかったな。」
「是非、体調のよろしい時においでください。
何時でも大歓迎です。」
「アズアズ家、凄かったよ!
噴水とか、シャンデリアとか、へんてこな置物とか、」
「へんてこな置物ではない!芸術的な、」
「デコデコな部屋とか、ギラギラな部屋とか、」
「???」
クララの説明は抽象過ぎてわからない。
「うん、今度、遊びに行くね。」
「はい!お待ちしてます。」
何十回と通った学校への道。
収穫祭の後、寝込んでたから、余計に久しぶり!
な、感覚になる。
学校が見えてくると、アズ君が認識阻害メガネを出してきた。
「入間様、美雪様。此方を」
「認識阻害メガネ?」
「はい。王の教室での教訓をいかし、これなら絶対目立ちません!」
若王になった入間は、今まで以上に注目の的になっているから、安全の為、認識阻害メガネをかけた方が言いとアドバイスをもらう。