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異次元の出会い(魔入間)

第66章 休息



収穫祭の後、私は暫く休み。

秋休み的な?
シルバーウィークかな。


呼び起こされたトラウマは、簡単には乗り越えられなくて。

フラッシュバックして、過呼吸を起こしてしまう。
今で言うところの、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のようだ。
乗り越えたと思っていたのに。
ダメだった。

無気力。
身体の倦怠感。
頭痛、吐き気、食欲不振。

何かを考えるのも嫌で、
寝ていることが多い。

考えていても、ネガティブな事しか浮かばないから、
寝ているのが一番良いかもしれない。

しかし、本当に眠い。
何でこんなに眠いんだろう?

お陰で、余計なことは何も考えなくても良いから、本当に、良いのだけど。

また、気を失うように眠りについた。

「……さ、…ま。…美雪…様、」
「はぁ!?なに?」
「………魘されておいででしたよ?」
「あ、オペラさん。」

揺り起こされて、目を開ければ、オペラさんが私を覗き込んでいた。

「魘されてた?」
「はい。……最近は寝ているときに、ずっと魘されておいでです。」
「…………そうなんだ。」

自覚無し。
夢の記憶は残ってない。
身体の眠気は、悪夢を見て、寝れてない反動?

「……その悪夢、どうにかいたしませんと。
体力が落ちる一方ですよ?」
「うん。わかってるけど。悪夢をみてる感覚も記憶も無いから、わかんないや。」

心配してくれてるのはわかるけど、自覚の無いものを自覚しろは、出来ない代物で。
自分でも、どうしたら良いか、わからない。

「自分で、乗り越えるしかないかな?」
「…私もおります。一人ではありません。私だけではありません。理事長も入間様もついております。
だから、ご自分をおいこまれませんように。」
「……ありがとう、オペラさん。」

優しい言葉が、心に染みる。

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