第7章 アブノーマルクラス
入間君が無傷なのを確認したクラスメイトらしき人達が、ざわざわしてた。
「はい、じゃー配当しまーす。ならんでー」
「おい、一体何のつもりだ貴様ら!?」
「何って、入室どっきり?」
「なん発当たるかかけてたのー
全部避けたのは君だけだよ?」
「全部受け止めた方もいらっしゃるのよ?」
「全部受け止めた?」
受け止めるとか。
怖いな。痛いのやだ。
身体のでかい、金髪に筋肉隆々の男の子。
……首が痛い。
私の苦手なタイプだ。
人の話を聞かなさそうだ。
声もでかいし。
「よいか、特待生。
先にヨドになり魔王になるのは己だ。
ヌシもいずれ、己の前に跪くことになるだろう!」
ヨド?
ランク紋のことかな?
「……ヨドってなんですか?」
「ヨドとは、悪魔の最高ランク。
ヨドの中から魔界の主足る「魔王」を選ぶ!」
やっぱりそうなのか。
サブノック・サブロ。
苦手だな。
隠れとこう。
アズ君の後ろに下がる。
直も突っかかってくるサブノック君。
色々熱く語る。
将来は魔王か。
でも、君の魔王に成りたいはわかったけど、価値観を押し付けないでほしいな。
ちょっと、イライラしてきちゃった。
「それ以上の無礼は慎め、サブノック。」
「出たな、アスモデウス。」
あれ?
いつの間に。
近くにいたはずのアズ君はいつの間にか入間君をかばう位置に。
今度は、サブノック君とアズ君の喧嘩になった?
「私は、入間様のお友達だ!!」
おっ?
「お友達とは!共に時を過ごし、苦楽を分かち、
そして、その方のためなら、命をとす、血の契約なのだ!」
あれ?友達ってそう言うものだった?
入間君はちゃんと説明したのかな?
凄い脚色されてるね?
そして、サブノック君には効いてる様子。
実に面白い。
ばだぁん!!
「粛に!!外まで丸聞こえだぞ。もっと粛に出来んのか。」
入室ドッキリのトラップがカルエゴ先生に襲いかかるが、そのすべてを片手ひとつで退けた。