第7章 アブノーマルクラス
今日は、クラス発表の日
と言っても、既におじいちゃんから
「【アブノーマルクラス】に決めといたからー」
と申告を受けてるので、あまり、不安とかはない。
ただ、問題児ばかりが集まるクラスと言う点が心配だ。
問題児とは、どんな程度なんだろう?
不良がいっぱいなのかな?
喧嘩っ早いイメージ。
創造力の低さに凹む。
「何あれ!めっちゃ目立ってるし!!」
クラス発表の掲示板に、アブノーマルクラスの発表もあったが、明らかに入間君が居るから、不必要なハデハデな掲示物になってるのかな。
……この調子で行くと、入間君が目立たないように入れたアブノーマルクラスも個性が光って、更に悪目立ちする気がしなくもない。
さて、アブノーマルクラスは何処かな?
「新入生はこの棟内のはずです。」
「あっ、あの矢印~」
「あれは、特待生入間様と美雪様を導きし矢印。参りましょう。」
「うん。」
矢印に着いて、建物の外に出てきてしまった。
「みんな~こっち、こっち!」
更に地下に潜るのか?
「地下?こんな所に教室が?」
「何処まで行くのかな?ワクワク!」
長い階段を下りていくと、ごみ捨て場についた。
「ここは、ごみ捨て場!?」
「あっ、まだ下に続いてるよ~」
あ、まだ下があったのか。
……う"ー酷い臭い。
酷いとこにあるね。
更に進んでいくと、
教室の入り口らしい大きな扉が表れた。
「……ここ、」
「……ボロボロ。」
「使われてるのでしょうか?」
「あ、人影があるよ?」
「よし、突撃!!」
そっとドアノブに手をかけて、隙間から中を覗きこめば、人影。
入ろうかどうしようか躊躇う入間君の背中をクララちゃんが思いっきり突き飛ばした。
反動で、教室の中に転がり込む。
「どぉわぁ!?」
入った瞬間、武器が飛んできて、あわやになった。
それを、ひらりひらりと絶対的回避能力でかわす入間君。
怪我はないようだ。
全く、肝を冷やした。