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異次元の出会い(魔入間)

第65章 3日目



さあ!
狩るぞ!!

ズゥン、ズッズッ、ドォーン!

わぁ!?
何だ!?
何だか、デジャビュウ?

大きな蔓?蔦?

「ニギニギ草じゃない?」
「ああ、なるほど。じゃあ、あれは、入間だね。
無事だったんだ。よかった。よかった。」


「優勝します!」

いや、なに。
優勝宣言は良いさ。
何で、"始まりのタネ"を手に入れたことカメラに向かってしゃべってんの!?
狙ってくださいって言ってるようなもんでしょ?
バカなの?アホなの?
………アホやった。
家の弟は頭ほどほどにお花畑やった。

「あ~あ、入間くんも、狙われるね。」
「そうだね。入間は、自業自得だけど、
ペアのリード君はスージー先生とダリ先生の陰謀で狙われる羽目だし。可愛そうね。」
「確かに。」

入間、リードペアはレジェンドリーフ入手の情報が広く伝わってしまったので、正しく、カモネギだよ。

どうなるのやら。

入間の事は、心配だけど、信じてるから、大丈夫。
お互い、全力で、結果を残そう。

それから、滅茶、頑張ったんだよ?

でも、アイツに、目をつけられるなんて。



プルソン君と別れて収集をしていた。
認識阻害グラスをしているとは言え、用心はしてた。
なのに、いつの間にか、私は、幻術にかかっていた。


あれ?
ここは、

そこは、忌々しい場所で、
私の生まれた家。
何で?
ここにいるの?
私は、魔界に、

「美雪、」
「…父さん、」

バシッと頬を叩かれた。

「クズが。俺のやくにたたないお前には一円たりとも使いたくない。早く、居なくなればいい。」
「そうよ。早く居なくなっちゃいなさいよ。
穀潰しなんだから。」
「女何だから、身体でも売って稼いできたら?
それぐらいしかやくにたたないでしょ?」

母親と愛人まで出てきて、私を攻める。

1度、愛人に知らない中年のおじさんの相手をさせられそうになり、友人宅に逃げた事があった。
当時の恐怖が甦る。

吐き気と、悪寒に動悸が身体を襲う。

違う。
私は、魔界に、
……おじいちゃん、オペラさん、入間、……先生、

必死に抗った。
耳に父親と母親と愛人達の罵詈雑言が響く。
ぐるぐる頭の中に言葉が渦巻いて、
もう、何も考えられなくなった。



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