第65章 3日目
収穫祭、3日目。
生徒達は、己に合った様々な仕様でポイントを稼いでいく。
能力を駆使してポイントを稼いだ前半戦。
「では ここで、中間発表を行う。」
アスモデウス21800
ザブノック18600
イチロ16500
ニロ16500
クロケル19200
カムイ12400
ウァラク9800
イクス13200
オロバス15400
アガレス9500
ガープ9500
美雪9200
キーム6500
「……以上がボーダーラインだ。
収穫祭がなぜ1年生の最終実技なのか、
それほど重要な試験だからだ。
この祭りは生存演習。
この森は魔界の縮図だ。
チャンスも窮地も平等に訪れ…
興奮と刺激と絶望とひらめきに溢れている。」
ほう。
そんな、やばくも、重要な試験に出さないつもりだったんですか、あんたは!?
また、腹立たしさが込み上げてきた。
「先ほど名を上げたP上位者達は、現時点で若王に近いもの達だ。
せいぜい互いに意識しあうがいい…
では、以上…
………現時点で、獲得0Pでありながら生き残り、
行方がわからないアホ生徒が1名いる。
何処で何をしているか知らんが、リタイアするならしろ…
だが、優勝する気があるならさっさと這い上がってこい、馬鹿者が。私からは以上だ。」
あの人がアホだと言い表すなんて、入間しかいない。
行方不明!?
何てこと!?
「……大丈夫?」
「…うん。信じなきゃ。私の、弟だもの。」
「辛くなったら言ってよ?」
「うん。ありがとう。」
入間の事は、心配だけど、あの子だって、厳しい特訓を頑張ってた。
だから、…本当は、すごく!心配だけど、
今は、信じて、待つ。
頑張って、入間。
私も頑張るから。