第63章 とりあえずの目標。
プルソン君と合流できたので、
この先どうするか相談して、まずは、拠点を決めることになった。
採集は2日目にすることにして、
拠点決めして、食料の調達と。
「プルソン君は点数的な目標とかあるの?」
「う~ん、特にないかな。とりあえず、最終日までリタイアしないことが目標だね。」
「そうなんだ。私はね、そこそこの点数が欲しいの。で、カルエゴ先生を見返したいの。」
「………修行の件?」
「そう!でね、今日の収穫祭だって、私も、保護者も知らない間に、参加不許可書なんてもの寄越してきたんだよ!?酷くない!?」
「こ、興奮、し過ぎ、ないで、」
「あ、ごめん。」
思わず、プルソン君の襟首を握って、揺さぶってしまった。
「……うん。良いよ。手伝ってあげる。」
「ありがとう!」
「……美味しそうだね。」
「そう?」
森の中だからか、日がくれるのが早いようだ。
早々に拠点を決めてしまったので、晩御飯の準備をしてる。
知識だけはそこそこ有るから、食べられる植物を集めて、オペラさんに持たされたサバイバルセットの中のナイフで切って、燃えそうな植物に魔術で火をつけて、炒めたり、煮たりの調理をする。
食べ終わった後は、普段の生活について語り合った。
「へぇー忍者みたいだね。」
「忍者?」
「うん。古い本で読んだんだけど、プルソン君見たいな諜報を生業とする職業があって、それを忍ぶ者だから、忍者なんだって。」
「…そうなんだ。」
「でね?20人前も平らげたのに、イチゴのタルトを15人前食べたんだよ?ヤバくない?」
「……ヤバイね。ぽんぽこのお腹になってたんじゃない?」
「それが、全然そうじゃないの。ペッタンこなんだよ?あの質量はどこ得いったのか、何時も考えるの。不思議な生き物だよ。入間は。」
「美雪も不思議な生き物だから、あいこじゃない?」
「えーえ?私は、不思議な生き物じゃないよ?」
「………(そう言うとこだよ)」
初めて出来た、異性の友達は、自分がとても不思議な生き物だと気がついていない。
姉弟揃って、不思議生き物だって、何故解らないのかな?
周りはいつも、この姉弟には驚かされてるのに。