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異次元の出会い(魔入間)

第61章 スキ魔⑯




屋上で叫んだ日、屋敷に帰ると、入間がニコニコしてた。

「どうしたの?何か、良いことあった?」
「うん!聞いて聞いて!」

それから、大興奮のガトリングトークに付き合わされた。

初めて、師匠に誉めてもらって、自分の武器を形に出来た。
それが、とても嬉しかったと。

要約すればそんな内容。
プルソン君にも負けない高速喋り。

「よかったね、入間。」
「うん!…あ、ご、ごめんね?」
「どうして?」
「僕だけ、前に進んだような気がしたから。」
「……………」

彼なりの気遣いだったが、それは、えぐるものだった。
カウンターパンチ。
言葉が、出ない。

「………私も、少しづつ、進んでるよ?だから大丈夫!気にしてくれて、ありがとう!」

空元気。

「さあ、今日は、もう寝ようね!明日も元気に特訓だ。おやすみ。」

入間の返事も聞かず、喋るだけ喋って、自室に帰った。


「き、傷つけちゃったよね!?」
「間違いなくな。」
「うわぁーん!どうしょうo(T△T=T△T)o」
「落ち着け。悪いって思ってるんなら、今は、そっとしておくことだ。下手に意識して腫れ物に触るような扱いはだめだ。解ったか?」
「………解った。」
「よし。じゃあ、寝るぞ。」
「おやすみ。」
「おやすみ、イル坊。」

そして、夜はふけていく。

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