第58章 講師陣のプラン
絶望したのは言うまでもなくて。
バラム先生の研究室から自宅まで帰ってくる間、ずっと、考えた。
終わりの、答えのでない、長い長い長考。
オペラさんが、私の様子がおかしいので、たずねてくれたけど、それにすら答えたくなくて。
実際、何を言えば良いのかわからなかった。
悔しいのか悲しいのか、失望したのか、よくわからない涙が、口を開けば落ちてきそうだった。
それを、必死に飲み込んで、焼ききれそうな精神を保つ。
うじうじしてても、始まらないと、一晩中考えて出した答えで、行くしかないと、腹をくくった。
それから、時間は過ぎていく。
一晩中考えて出した答えを元に、オペラさんにアドバイスをもらうことにした。
「オペラさん、今少し、話しても大丈夫?」
「?構いませんが。」
朝食の準備をするオペラさんに、昨日は言えなかった事情をぶちまけた。
「…そうですか。カルエゴくんが、」
「…はい。多分、よっぽどの事がなければ、覆ることはないだろうと、バラム先生が言ってました。
私もそう思います。
だから、私は、私で、やれることをしていこうと思うんです。
どうか、協力、お願いします。」
「……バレたときは、(カルエゴくんが、)怖いですよ?それでも、美雪様は大丈夫ですか?」
「はい。覚悟の上です。」
「では、理事長にも話を通しておきましょう。」
学校側の協力者として、バラム先生にも1枚かんでもらう。
さあ、肉体改造計画。
始動!
先生を見返してやるんだから!
私は、拳を高く突き上げたのだった。