第53章 つかの間の
午後は午前中に終わらなかったテキストの続きをして、15時にバラム先生が魔茶を入れてくれたので、それを頂いて。
うとうとしてきちゃって、寝てしまった。
うん。バラム先生の研究室にくると、寝る確率は高い。
結局、カルエゴ先生が迎えに来た16時半まで寝こけていたようだ。
これまた、気がつくと、カルエゴ先生の自宅で。
ソファーに寝かされていて、ぼんやりとする視界にカルエゴ先生の後ろ姿が見える。
台所で先生がご飯を作っていた。
「すみません。手伝います。」
「大丈夫だ。もうできる。」
結構寝ていたらしく、ご飯の仕度をカルエゴ先生に任せてしまったようだ。
とても申し訳無くなった。
明日は買い出しに予定通り行くとの事で、買いたいものをリストアップしとけと言われた。
カルエゴ先生の作ったご飯は美味しかった。
幸せな気分になる。
「お前達姉弟は、旨そうに食うな。」
「?そうですか?だって、美味しいものは、美味しいじゃないですか?美味しいものを食べて、美味しかったら、笑顔になって、それが美味しそうに食べてるように見えるんでしょうね。
先生のご飯、美味しいですよ。」
「……そうか。」
何気に、ほんわかしたのはカルエゴの疲労度の問題。