第51章 スキ魔⑬
後片付けはしてくれると言うので、お任せして、
部屋に戻ってきた。
…お風呂はどうしよう?
元々、ウォルターパークも泊まりではなかったから、臭い消しの香水を持ってきていなかった。
オペラさんにメールするか。
ポチポチ、ス魔ホを打てば、
今から持ってくるとか言うから、待つことにした。
「あ、」
先生とオペラさんの関係を忘れていた。
リンゴン~
玄関のベルがなった。
慌てて出ようとする前に、カルエゴ先生が出てしまった。
駆け付けた時には、フリーズする先生が見えて、激しく心の中で謝った。
「此方に、御入り用の物を入れておきました。」
「ありがとうございます。すみません、お手数おかけしました。」
「いいえ。……使い方は教えた通りです。また、何かありましたら、連絡下さいね。」
「はい。」
ギュっとされて、一瞬、ビクッとしたが、
「暫くはどちらも居られないので、少し、寂しいですよ。」
本当に寂しそうに呟くから、されるがままにした。
「……オペラさん。」
だからと言って、サワサワとお尻を撫でられるのは、ちょっと。
オペラさんは、その後直ぐ、帰っていった。
玄関で、オペラさんが帰っていくのを見送ると、カルエゴ先生が、じと目で此方を見てくるから、
「……申し訳ありません。次は、一言お知らせします。」
「…そうしろ。」
心の準備が必要だったなと申し訳なく思った。