第50章 避難
「もう、出来ますから。」
「……手伝う。」
「…お願いします。」
皿に盛り付けて、運んでもらう。
少なめで良いと言われたので、少なめによそう。
「…変わった味だな?」
「お口に合いますか?」
「悪くない。」
「良かった。」
豚汁が食べたくて、途中でよったお店で、豚汁が作れそうな材料を買っておいたのだ。
魔界の食材は、見た目と味があべこべなので、色々食べて、研究した。
そして、人間界の料理が作れそうな材料を発掘したのだ。
調味料も似た味が出るものをチョイスして、
はあ、豚汁の味噌味、最高。
ウマウマと食べてる姿をがっつり見られているとは思っていないのは、自分の魅力に気がつかない箱入り娘だけで。
カルエゴは、何度目かの認識の修正をとり、
『面白い生徒だ。』
と改めて思ったのだ。