第50章 避難
さて、お叱りを受けたあとに、自分の部屋に戻り、身支度を終えて、入間達のいる部屋に合流すれば、
大変なことになっていた。
テレビでは、入間達の活躍を知らせる報道がなされていて、顔バレしていた。
「本日は、昨日起きましたウォルターパーク襲撃事件の英雄、入間くんの泊まっていますホテル前から中継をお送りします。」
朝ワイドががっつり入間への取材宣言をしているのを観て、
「誰!?こんなに大袈裟にしたのは!!??」
叫んじゃった((・ωく)テヘペロ)
「あの人です!!」
オペラさんが、おじいちゃんを突き止めた犯人みたいに指差す。
軽く殺意がわいた。
案の定、ホテル前玄関は報道陣でいっぱい。
出ようとすればドアから取材陣が雪崩れ込んでこようとする。
それをホテルマン達が押し返す。
そんな攻防が繰り返される。
親バカ、と言うか、孫バカもここまで来ると、老害の範疇かも。
盛大にため息を着きたいが、入間の落ち込みように攻める様に取れる態度は駄目だと踏みとどまる。
「俺らは帰るけど、入間くんたちどうするの?」
他のクラスメイト達は裏口から帰るらしい。
「この分だと、ご自宅の周りも取材陣でいっぱいかと……」
「何処か隠れられる場所があれば…」
「じゃあ、うちくる!?」
「!?」
急遽、入間はクララちゃんの家に泊まることになった。
さて、私は、どうしよう?
最初、私も、クララちゃん家にお世話になろうかと思ってたけど、どうも私の都合で難しいのだ。
どうしたものか?
「…お前は私の家に来るか?」
「はぁ!?」
いやぁーどんな流れなんですかね?
困ってたら、先生の家にステイする事になりました。
オペラさんが若干、難色を示しましたが、騒がしい自宅へ帰るのもリスクが有るので、それならばまだ、多少の不安要素は有るものの、担任であるカルエゴ先生宅の方が良いだろうと言う結論に落ち着きまして。
各々報道陣に見つからないように散らばっていく中、先生に抱き抱えられて、先生宅へ。
しっかりと捕まっていないと落ちそうで恐いので、がっしりと捕まってます。
途中休憩と買い出しを挟み、先生宅に着いたのはお昼過ぎ。