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異次元の出会い(魔入間)

第50章 避難



ひぇ、この状況は何?

目が覚めると、カルエゴ先生の顔のドアップが見えまして、最初、幸せな夢を観てる気で居たんですが、
良く良く考えれば、先生が夢に出てくる恥ずかしさに身体を起こして、夢じゃないことに気がついた。

そして、ここは何処?(再び)

若干、私に割り振られた部屋とは内装が違う。
……じゃあ、カルエゴ先生の部屋!?
どうしてここに?

寝る前にいたのはバラム先生の部屋のはず。
久しぶりに飲んだお酒は、魔界のもので。
人間の私にどんな作用を引き起こしたのか。

お酒で失敗したのなんて、20代の前半の時に一回だけ。
それ以降は無い。
記憶が曖昧になるぐらい飲むなんて、無かったし、昨日はどのくらい飲んだ?
う~ん、解んない。
むしろ、酒を飲んでいたことにも気がつかなかった。

多分、あの瓶詰めジュースがお酒だったんだろう。
あーマジでやっちゃったの?
お酒の失敗。
変な意味じゃないよ?
服は着てるし、ましてや、カルエゴ先生が昏睡強姦……何て、………ぷしゅう、と空気が抜けるように身体から力が抜けた。

自分で言っていて、恥ずかしくなった。

あ、先生、まつげ長い。
眉間のシワ、薄くなってる。

少し、先生の寝顔を眺める。
どさくさに紛れて、先生に抱きついておけば良かったなんて考えたからか、突然固く閉じられていた瞳が開く。

「!?」

驚いた。
伸ばしかけた手を慌てて引っ込める。

「お、おはようございます。」
「……おはよう。」

寝ぼけてますね?
私の声かけに返事はしたものの、その後の反応は皆無だった。
先生の反応が薄い間に部屋を出よう作戦を思い付き、ゆっくりとベッドを降りる。

「……自分の部屋に戻りますね。」

こっそり呟けば、

「…まて、」

返事が返ってきてしまい、

「何処へ行く?」
「あの、自分の部屋に…」
「許すと思うのか?」
「……ですよねぇ~😭」

暗黒大帝降臨。
昨日のお酒の事についてお叱りを受けました。


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