第49章 キラキラと
「あれ?お酒でした?紛らわしい所に置いてるから、ジュースだと思ってました!もう、飲んでるから、後一口も変わりませんよね?」
「どんな屁理屈だ!駄目だ!やらんぞ」
「美雪ちゃん、お酒強いの?」
「此方のお酒は度数解らないから、強いかはわかりません!ちょっとは、酔ってますねぇ~。ははは(*≧∀≦*)は」
「笑い上戸か?」
「ですかねぇ~?あっ!」
「なんだ!?」
「隙あり!」
いきなり声をあげたと思えば、油断したカルエゴの持っていたワイングラスからワインを飲んだ。
「お前!?」
「あっ、美味しい!」
「こら!」
「楽しいですねぇ?」
「私は、全然楽しくない!」
「あっ、ごめんなさい。」
強めに否定されて、凹んだのか、席をたつと、ベッドの方に寄っていって、ボッスンとベッドに倒れこんだ。
「おい!?」
バラムが美雪の様子を確認すると、小さな寝息をたてていた。
「……寝てる。」
「💢💢💢」
「……先生~泊めて~」
「起きてるなら、」
「カルエゴくん、寝言だよ。」
酔い潰れた美雪をそのまま泊めてやることにした。
「きっと、明日は二日酔いだね?」
「……そうだな。」
カルエゴは、騒ぎになら無いように、美雪のス魔ホから、入間のス魔ホに偽装メールを送った。
〔バラム先生の部屋で寝ます。おやすみなさい。〕
「……引き取る。」
「えっ?カルエゴくん?」
「……なんだ。」
「……ワァオ。今度、色々聞かせてよ?」
「気が向いたらな。」
「まあ、気長に待つよ。」
酔い潰れた美雪を抱き上げると、部屋を出ていった。
部屋に残されたバラムは、
「えー!カルエゴくんに彼女!?それも、人間の美雪ちゃん!?美雪ちゃんの正体知ってるの!?うわ~ぁぁ!!!!」
部屋で色々な考えを巡らせて、悶えてました。
自分の部屋に戻ってきたカルエゴは、美雪をベッドに下ろすとシャワーを浴びに一度離れた。
シャワーを浴びて戻って来ると、まだ眠っている美雪の隣に横たわり、暫く寝顔を眺めてから、眠った。