第47章 ウォルターパーク
パーク内に入ると、マップを広げて、どこへいくか口々に喋るクラスメイト達。
「よし解散!!」
「待て」✖3
方々に散らばろうとした面々を、大人組が阻止。
「一斉に散ったら監督できんだろう」
「えー、自由行動で良いじゃないですか~」
「良くない。」
生徒の決まり文句的な台詞をはくリードをたしなめる。
「3チームに分かれましょう。引率3名ですし。」
「ハイ!なら、勝負しよう!!」
「勝負?」
「おーいいね。最後に集まってどれだけ楽しんだかアピールタイムして……」
「審査員は理事長にお願いしますか」
「で、優勝チームには先生たちが何か奢る!」
「オイ!勝手に決めるな!!アホ共!」
「良いじゃない、遊びにきたんだし。」
「我々大人が余裕を見せないと。ねっ」
「ねっ」
「何故私がワガママみたいな空気に、
……分かりました。
優勝賞品は認めましょう。
ならば、最下位のチームには終末日の宿題、倍増を課すとしよう!!」
「ぎゃああああ」✖∞
オペラがメンバーにくじを引かせる。
そして、決まったチームが、
チームバラム
入間、アズ君、サブノック君、アガレス君
オペラチーム
クララちゃん、クロケルさん、エリザベッタちゃん、アメリさん
カルエゴチーム
ジャズ君、リード君、ガープ君、カイム君、美雪
「もう、僕達負けじゃん!!」
「あんな暗黒大帝を連れて楽しめるわけねぇ!!」
「あっちがいい!あっちが!!」
「女子がいない!!」
「カイム君、失礼だなぁ!?」
何だか自分の存在が空気のようだ。
「よし、キサマらが最下位だったら、さらに宿題を倍…と」
「ぎゃああああ、嘘です嘘です!!」
「カルエゴ先生と一緒嬉しーい!!」
やかましいー
私もこのメンバーやだー。
他のチームの方が楽しそうだな。羨ましくなった。
「では、位置について。解散!!!」
無情にもチーム戦が始まってしまった。
男子達が何やらひそひそ話してる。
「カルエゴ先生、私、いつも以上に空気なんですが?」
「他のチームの方が良かったか?」
「……私は、カルエゴ先生と一緒で良かったですが、問題はあっちですよ。」
「……ああ。」
何やらコソコソと話す男子共。
普通に遊園地回ればいいのに。
何を話し込む必要がある?
居ないように振る舞われておかんむりな美雪。
何時も以上にツンツンだ。
