第46章 終末日の過ごし方。
いつの間にかメンバーに組み込まれていた。
「どうせなら、美雪さんとも楽しみたいなって。
気乗りしなかったら、ごめんね?
でも、どうしても一緒に行きたかったんだ。」
「…ううん。ありがとう。私も参加して大丈夫?」
「大丈夫!」
余り、我儘は言わない入間が私と行きたいと言ってきて、嬉しかった。
おじいちゃんと一緒になって、山のような荷物をチョイスし出した入間にはビックリしたけど。
入間も本当に楽しみにしてるんだね。
おじいちゃんは、入間と私を生活圏内から外に出すことをとても心配していた。
「何かあったら直ぐ連絡するんだよ!!これ、おじいちゃんとの約束メモね。護衛も頼んどくからね。」
「護衛?」
「そっ、とびきりのをね!」
誰が来るんだろう?
ドキドキ。
朝からテンション高めの入間と、玄関前に集合したアズ君とクララちゃんを伴い、すがるように見送るおじいちゃんを屋敷に残して、オペラさんの運転する馬車でパークへ。
二時間程の馬車での道中、沢山話して、沢山笑った。
現地集合で集まっていた面子を見て、ドキッ。
クラスメイト達の私服に新鮮さを覚え、かつ、意外な面子の参加にビックリした。
不貞腐れたカルエゴ先生に、呼ばれました体なバラム先生に、楽しみです。が隠せていないオペラさん。
「何故私がこんな…っ!」
「理事長命令だからね…仕方ないよ。
良いじゃない?
楽しそうだし。」
「ハァ!?どこがッ…!」
「カルエゴくんは相変わらず賑やかが苦手ですか。
これを機に克服しましょう!大丈夫ですよ!
バラムくんも私もいるし!」
「あっんったっと一緒が嫌、なんだよ!!」
「照れずともよいのに…」
「照れとらん!!」
ああ、おじいちゃんが言っていた護衛とは、カルエゴ先生達だったと納得した。
そんな大人組のやり取りを眺めつつ、ウォルターパークのアナウンスが流れる。
〔おはよ~う
みなさ~ん
さあっ
遊びの最高峰へ
ようこそ!〕
さぁ、楽しい1日の始まりだ。