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異次元の出会い(魔入間)

第45章 家庭訪問



こんばんは。
美雪です。
今日は体調が悪いので、自室ベッドの上からで失礼します。

本日は、家庭訪問があるとかで、入間が物凄いそわそわしてました。
家庭訪問で先生が自宅に来ること自体、経験したこと無いそうなので、本当に不憫だと思った。
…私は、来て欲しくないと思ってたな。
だから、先生がくる日は、わざと友達の家に行ってたり、寄り道して、先生が来る時間に家に居なかったもんだ。
大抵、帰ったら怒られたけど。

先ほど、入間は玄関にすっ飛んで行ったので、多分、先生が来たのだろう。
ちょっと、オペラさんとの絡みとか見てみたかった気もするけど、しょうがない。

………何だろう?
叫び声が聞こえたけど?
カルエゴ先生の断末魔?
怖っ。
何があったの先生?


身体を起こして、読書をしていたら、
ドアがノックされる音。

「はい?」

入間かなとか思ったけど、

「…失礼する。」

モフエゴ先生だ。
……違った。
使い魔姿のカルエゴ先生が、部屋を訪ねてきた。

モフエゴ先生って心のなかで思っただけなのに、睨まれた。先生の察知能力、怖っ。

部屋に入ってきた先生は、酷く、疲れていて、何処と無く怯えているようにも見えた。

「体調が優れず、このような姿で失礼します。」
「……いや。家庭訪問でな、顔を出しただけだ。」
「…オペラさんから逃げてきたのですか?」
「…言うな。」
「ふふふ。」

きっと、使い魔姿のカルエゴ先生をこれでもかってほど構い倒したんだろうなあの人は。
心中察する。

「あの人、本当に加減を知りませんからね。魔茶でもいかがです?」
「……気遣わなくても、」
「大丈夫ですよ。オペラさんは呼びません。」

指をぱちんと鳴らせば、パタパタと小さな丸い小悪魔達が現れる。

「おじいちゃんが部屋に缶詰の時に不便だろうからって設置してくださいました。」

二人分魔茶を用意して、軽く軽食も何処からか出して、セッティングしていった。

ベッドに専用のテーブルを出して(指ぱちんですよ。便利ですね魔術)、その上にはセッティング済みの魔茶たち。
使い魔状態のカルエゴ先生がテーブルにつける様に、高さあわせのためビーズクッションを用意した。
これなら高さはバッチリ。

「此方へどうぞ?」
「…すまんな。」

素直にクッションに座った先生。
マジ、可愛いっス!

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