第44章 結果
「カルエゴくんは昔から全身で笑いをこらえるよねぇ……」
「まあ、前より堂々としていていい。
なんせお前は、悪魔学校でも唯一俺と並ぶ「8(ケト)」ランクなのだから」
へぇー。
バラム先生、やっぱり、強いんだね。
じゃなきゃ、カルエゴ先生と絡んでないのか。
能力も凄いね。
はぁ!じゃあ、私の嘘とかもバレてたの?
堪らず、話に割り込んだ。
「バラム先生、酷いじゃないですか!?」
「?何が?」
「だって、その能力なら、私のいくつかの嘘、も気がついてたんでしょ?」
「まあ、でも、気が付かれたくない事も有ったでしょ?」
「おい!?何時から居た!?」
「……私の方が先に居たんですけど?」
「なぁ!?」
カルエゴ先生が口をパクパクしてる。
「……カルエゴ先生の笑ってる姿、面白かったですよ?」
「……忘れろ、でなければ捻る!」
「きゃあ、バラム先生助けて🆘😱‼️」
「カルエゴくん、ちょっと落ち着いて、」
カルエゴ先生が追いかけてくるから、バラム先生の回りをぐるぐる回って、端からみたら、じゃれあってるとしか見えないだろうな。
へんなおいかけっこは暫く続いた。
後から何故すぐ止めなかったのかと理由を聞けば、
バラム先生は微笑ましくみてたんだって。
生徒とじゃれるカルエゴくんが面白いと言っていた。
うわぁ~カルエゴ先生がこの場にいたら、私が捻られてるかもね。
照れ隠しに。