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異次元の出会い(魔入間)

第44章 結果



「では、テストを返却する。」
「待って!」

テストの結果発表日。
私としてははやる気持ちで居るのですが、皆は違うらしい。
心の準備をさせてほしいと願掛けの祈りの時間をとか訴えていたが、先生は両耳を塞いでいた。
聞こえな~い。って感じで。
無情にも話を進める。

「結果だが、非常に残念なことに、今回の終末テスト赤点補習者は……該当者無しだ」

チッ、て大きな舌打ちが聞こえましたよ、先生?

皆、プレッシャーから解放されて大騒ぎだ。
そのなかで、何人かがランクが上がった事を告げられていた。
うんうん。
皆、本当に頑張っていたし。
入間はおじいちゃん達に連絡を入れているらしい。
あ、私も入れとこう。

〔クラスの皆、赤点を回避しました。〕
〔今日は、お祝いをします。早く帰っていらしてくださいね。〕
〔はい。〕

私も手伝うのに早く帰った方が良いのかな?

あれ?入間居ないや。どこいったの?

メールを送ったあとに気がつくと入間が教室に居なかった。
まあ、授業があるから戻ってくるか。
まあ、よかった、よかった。


授業が終わり、バラム先生に挨拶に行った。

「バラム先生~」
「美雪ちゃん。」
「わぁ、イメチェンですか?」
「そうそう。入間くんの影響でね。」
「その髪型良いですね。箔がつきましたよ。」
「そう?」
「はい。あの、入間の勉強面のサポート、ありがとうございました。」
「…さっき、入間くんも挨拶に来たよ。」
「ああ、それで、」

教室から居なくなった理由がわかった。

「わざわざ挨拶しに来てくれたの?」
「だって、お世話になったし。迷惑もかけてるから、感謝は伝えないとって思って。」
「美雪ちゃんにはいっぱい感謝の言葉を貰ってるけどね?」
「私の気持ちの問題でもあるんですよ。」
「そう言うもの?」
「はい。」

ふふふ。と笑いあってたら、

「シチロウ!!」

カルエゴ先生が登場。

「カルエゴくん」
「おまっ、その頭…っ、グッ…ちょっと…まて…」

わぁ、カルエゴ先生が笑ってるよ?
バラム先生の身体の影になって、私の存在には気がついていない。
珍しいものを見てしまった。

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