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異次元の出会い(魔入間)

第5章 悪魔の友達。



何日かぶりの学校。
今日は入間君と登校することにした。
最終チェックも受けて、匂いが出ていないことを確認してもらった。
暫くは良いだろう。

「べ、別に友達と言うほどでは!」
「えー、でも人間界ではそう言うのをお友達て、言うんじゃないの?」
「!?」

玄関先でおじいちゃんと入間君が友達に関して話してた。
私が休みの間に、入間君にはもう一人仲良くする人物ができたらしい。
本人は友達とは言えないと思っているらしいが、なるほど、確かにおじいちゃんの言う通り、2人はお友達だと思う。


「お身体はもうよろしいので?」
「はい。ご心配おかけしました。」
「貴女は誰なの?」
「ふふふ。初めまして、クララちゃん。入間の姉の美雪です。よろしくね。」
「よろしくお願いしますです。」

突然帰ってしまったので、心配していたと入間君から聞いていた。
もう大丈夫だと答え、初顔合わせのクララとも挨拶を交わす。
とても元気の良い女の子だと聞いていて、
なるほど、そのまんまだと思った。

今日は特に予定がないので、学食に行こうとアズ君に案内される。

「へー。食堂広いね。」
「でも、1年生だけなんだよね?」
「はい。新入生にはいま入れるのは庭園と学食ぐらいですが、授業が始まれば、他の施設も開放されますよ。」
「さようでございますか!」
「??」✖️2

入間君の言動に違和感を感じたが、朝のおじいちゃんとのやり取りで、何となく心中を察した。
可愛らしいな。
とても微笑ましくなった。

ランク紋と食堂のメニューの話を聞いて、何が美味しいのか解らなかった私達は、料理のチョイスをしてくれると言うアズ君に後を任せて、先に席に座った。
何やら入間君はシェアと言う言葉の響きに浸っているようだ。

「良かったね。入間君。」
「えっ?何が?」
「うふふ。」

もう、姉と言うより、母親の境地。
可愛くて、可愛くてしょうがなかった。
ついでに頭をなでなでした。


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