第42章 学びの楽しさ
それから、入間はクラスメイト達を巻き込んでいく。
計算の得意なジャズ君に計算の解き方を訪ね、
魔歴はロマンだとゲームの途中でリード君とガープ君に語り、
はぁ~入間って、本当に知らないうちにチャームでも使ってんじゃないかと思うぐらい、人を引き付けるよね?
羨ましいくらいだわ。
「ストップ!」
図書室でミニテストをして、何処まで覚えているかを確かめた。
「ワァオ!良いじゃん!」
「赤点越えてる!」
結果は55点。
アズ君は目指すわ100点って言ったけど、それは無茶。
でも、成果が目に見えると嬉しい。
自然と喜びを身体全体で表したくなった。
入間も同じだったらしく、よろこびのダンスを踊った。
静かにって怒られた。
翌日。
教室では、早々に勉強を投げ出していた面々が机に座って勉強してた。
入間の頑張りが伝染したらしい。
もうちょっと頑張ってみると皆が言う。
きっと、1人だったら、途中で諦めていたいただろ。
でも、入間には支えてくれる仲間が居る。
……私には?
「美雪ちゃん、ここ、教えてよ。」
「美雪ちゃん、ここもよろしく!」
ああ、私にも気がつかないうちに支えてくれる仲間が居たんだね。
「よし、どんと見て差し上げましょう。何処が解らないの?」
私も皆の輪の中に入る。
私の居場所は確かにここにある。
それぞれの準備は進み、ついに、その日は来た。
いざ、テストのとき!