第41章 発覚した事
驚愕してる入間。
ばれたら不味いんじゃ、
って事を考えてるのかな。
「大丈夫。バラム先生は、私が人間だって知ってる人。私の主治医、もしくは薬剤師かな。多分、おじいちゃんにはバレてるでしょうけど、悪魔で唯一私達の事を人間と知りながら、考えてくれる人だよ。」
「そ、そうなんですね?」
「……まあ、そうだね。」
「えっ?本当は隙あらばパクッと言っちゃおうと考えてた?」
「ち、違うよ。それに、隙なんて有りすぎでしょ君は。」
「ははは、そうですねぇ(笑)」
少し、入間の萎縮が和らいだ。
「一番悩んでた時に、支えてくれた先生だから。
大丈夫だよ。ねぇ、」
「…うん。」
ニコニコ笑って、入間に向かい合えば、入間もやっと笑顔を見せてくれた。
「アズ君が心配してたよ?」
「あっ!」
「もう良いですよね?」
「……良いよ。」
「アズ君に私からの伝言聞いたって伝えといてね?」
「うん。美雪さんは?」
「もうちょっと居るから。先生に質問があるし。」
「じゃあ、先に帰るね?」
「うん。また、後で。」
バラム先生に挨拶して、帰っていった入間。
「君たちは良く似てるよ。」
「それ、良く言われます。血の繋がりは無いんだけど、」
「血は繋がってないの?」
「だって、容姿的にすでに違わなくないですか?
私は、黒髪だけど、あの子は青ですよ?
色々顔のパーツが違うし。でも、性格とか癖とかは似てるって言われるから、複雑。まあ、良い子だから良いですけど。」
「ふふふ。良かったよ。仲よさそうで。前は、入間くんに劣等感を抱いてたでしょ?」
「あ、あれは。……大人げなかったですが、」
「仲良くできてるなら、僕は何も言わないよ。
悩みがあったら、また何時でもおいでよ。」
「……はい。あ、あの、悩みじゃないですけど、入間の事で助言がほしいのですが。」
「?良いよ?」
「実は…」
入間の学力について相談した。
「ふむふむ。それなら、取って置きがあるよ。
明日、入間くんに渡しとくよ。」
「ありがとうございます!」
私は、その言葉に安心して家に帰るのだった。