第41章 発覚した事
新しい知識を増やすことは、喜びである。
何かで読んだ台詞だけど、新しいことを学び増やすことは、いいことだと思う。
殊更、誰かに期待されていると思うと、もっと誉められたくて、頑張ってしまうのは、欲の賜物だと思う。
先生と別れ、教室に戻る道を辿っていれば、アズ君と出合った。
入間がいない。
「あれ?入間は?」
「それが、」
教室で苦手な教科を把握しようと問題集をやっていた。
結果は散々。
その中で、一冊の問題集で百点の快挙を出した為、その教科の授業を受けにいったら、バラム先生に入間が拉致られた。らしい。
「バラム先生は何かに慌てた様子で入間様を抱えあげて、教室を飛び出していかれて。」
「ワァオー」
入間の身体に触ったと言うから、大方、羽がないことに気がついたか。
アズ君には、入間を探してくると断り、(着いてくるとプッシュされたけど、教室で待っててもらうようにいった。)バラム先生の研究室に足を向けた。
研究室のドアを二度ノックした。
警戒してる様子。
何かあったのか?
「……はい。」
「バラム先生、入間、来てませんか?」
「居るよ。」
「良かった。バラム先生に入間が拉致られたって心配してる子がいて。」
「拉致って、」
「だって、訳も言わずに担ぎ上げて教室を出ていったと聞いてますが?」
「…それは、お騒がせしました。」
「いいえ。」
「ねぇ、君の他にも人間が居たんだけど……」
「……弟の入間です。前に、言いませんでした?弟の事。」
「ああ!彼がそうなの?」
「やだ、バラム先生たら、興味ないことは以外とスルーですか?」
「うーん、君の色々は刺激と情報量が多くてね。埋没させていたよ。」
「大方。お説教でもしてたのでしょ?「君は、生き物として危機感がない!」とか。ねぇ、入間?」
「は、はい。その通りです。」
散々説教されて、萎縮してる様な入間。
「ふふふ、バラム先生は厳しいけど、凄く優しい先生だから。怖がらなくていいと思うよ。」
「……はい。」
相当絞られたみたい。
「怒られた内容もわかるよ。「人間」は弱い生き物だから、僕じゃなかったら、パクリと食べられちゃうんだよー見たいな?」
「えっ、」