第40章 待ち望む未来
性格改変事件から、少しして、
アズ君とクララちゃんの態度がおかしい。
今日はやけに入間にベッタリで、クララちゃんはだっこちゃんみたいに腕に張り付いている。
よっぽど入魔のインパクトが強かったのだろう。
また、悪周期になって入間が変わってしまうのではないかと心配して過剰になっている2人。
アリさんのせいだから、高い確率で、あんなことにはならないと教えてあげたいが、アリさんの存在は秘密だし、悪周期のない悪魔は存在しないし。
結局、何も言えず、珍しい3人の様子をみて構うクラスメイト達の様子を眺めているだけだった。
……うわぁ、プレスされるのは嫌だな。
「何やっとるんだ貴様らは。気色悪い……」
「カルエゴ先生。」
席につくように促されて、座れば、出席を取られた後、プリントを配られ、今後の予定の説明を受けた。
「ーーでは、プリントの通り、明日からは授業が短縮される……
時間が空くからと、調子にのるなよ」
へー短縮授業かー何しよう?
最近、バラム先生の所に言ってないから、言ってみようかな?
「まあ、もうすぐ終末日だ。
各自準備しておくように」
「終末?」
「長期の休暇のことです。
悪魔学校の授業を休んで、実家に帰ったり、師団に集中したりして過ごします。」
ほぉー夏休みかな?
それこそ何してすごそう?
宿題は、出るよね?
どんなものが出るのかな?
クラスメイト達は、休みだ休みだと騒いでいたが、
とある一言でその様子が一変する。
「まぁ、その前に座学の一斉テストが有るがな……」
期末テストかな?
わあ、皆凄い反応。
皆座学は苦手なのかな?
何となく授業を聞いていたらわかるはずだけど、
ひぃ、入間が!
「入間様!?」
瀕死になっていた。
まさか、入間が座学が苦手とは。
いま、魔具研の部室に入れてもらってます。
入間はどうも解釈や言い回しがわからないようで、
まあ、今までの小テストは、一桁。
クララちゃんでさえ二桁。
今まで一緒に勉強したことなかったけど、ここまで酷いとは、知らなかった。
「入間様!放課後、ここで勉強しましょう!
わからないところは、私が全力でお教えします。」
「私も協力するし。」
「テストの成績上位者にはランク昇級もあります。ダレスに上がるチャンスです。」
「4人でテストを乗り切ろう!おー!」
「我、参上!」
変なの来たー!?
