第39章 道化師の奇跡
朝。
騒がしさに目を覚ませば、アリさんが入間に問い詰められていた。
「入間?戻ったの?」
「あっ!!美雪さん!ご迷惑かけました。なんと言って、お詫びしたら!!」
「記憶、有るんだ?」
「……はい。手を繋いだり、振り回して体調をくずさせたり、挙げ句に、き、昨日は、凄い体勢で寝てもらって、すいませんでした。」
めり込むんじゃないかと思うぐらい頭をベッドのマットに擦り付けて謝る入間に、
「いいんだよ。入間が戻ってきたんだから。
お帰り、入間!!」
「!?…あ、ありがとう。」
何の後遺症もなく、入間は戻ってきた。
それだけでいい。
ギュっと抱き締めた。
おじいちゃんも再び大号泣。
オペラさんも涙をぬぐった。
学校に行って、クラスメイトの面々に謝って回る。
でも、誰も迷惑をかけられたとは思ってなくて、
口々に「楽しかったから」って気にも止めてなかった。
だからか、暫くは悪周期ネタでいじられたおす入間でした。
性格改変ののち、
王の教室獲得。
また1つ歴史に名を刻む。