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鬼滅の刃 戯れ事 (短編)

第12章 *X染色体 時透無一郎



無一郎の屋敷へと戻った二人は
特に何かするわけでもなく
縁側に座り夕焼け空をぽけーとしながら見上げていた。


「っ…」

すると、突然無一郎がお腹を押え苦しそうな表情をさせた。

『っ?!!無一郎?!』

只事ではないとは焦り

苦しみだす無一郎を抱き上げ
蝶屋敷へと足を1歩踏み出した瞬間、ポタリと何かが床へと落ちた。


『え…血?』

「……」

『血いいいいぃ!?無一郎、どこを怪我したのおお?!』
顔面蒼白になり取り乱す。
無一郎は痛みで声がでなかった。
慌てて蝶屋敷へと急ぎ胡蝶を大声で呼ぶ。


『しのぶちゃんーー!!!無一郎がぁ!』


取り乱すに何事かと思い、急いで診察室へ
検査の結果青筋をたてる胡蝶を前には冷や汗をかきながら正座をする。



「さん…貴女仮にも、万が一でも…女の子ですよね?」

『…今は男ですが、れっきとした女です…』

「なら冷静になればわかることです…時透君は女性なら誰しも経験する…月経ですよ」

胡蝶が怒るのも無理はない。
蝶屋敷を足音をたてながら、走り
回り声を荒らげるに只事ではないと他の患者を後回しに急いで診察してみればただの生理なのだから。


『すみませんでした…以後気をつけます』

「鎮痛剤は出しておきますからね」

胡蝶に散々絞られたあと、無一郎を抱え屋敷へと戻る。


『無一郎ちゃんが月もの体験するとは…』

「…ってすごいね…これが月に一回だなんて」


月経帯と脱脂綿を用意して軽く無一郎に説明をすると、後は自分でやるとその二つを受けとり厠に。

『せっかく無一郎のお世話できると思ったのに…』

不満そうに唇を尖らせる。
厠から戻る無一郎はそんなをスルーしながら寝床へとついたのだった。


翌朝、目が覚めて
自身の股間へと手を伸ばせば
確かに感じる物体。

『1日経っても戻らないのか…』

「重い…」

無一郎を抱き枕のように抱え寝るのはいつものことで、変わったことと言えばやはり体格差。
腕の中にいる無一郎はが起きたと同時に目を覚まし
寝ぼけ眼で不満を口にする。
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